陸上競技をする上で、必ず必要になるアイテムはシューズです。これはほとんどのスポーツに言えることですね。現在では多くのメーカーが多種多様なランニングシューズを売り出しているので、正直どのシューズを買えばよく分からないと思います。
短距離ではよく『アップシューズ』と表現されますね。ウォーミングアップやトレーニングで使うシューズのことを指します。アップシューズによって走るスピードや動きの可動域について、実は大きく変わることを知っていましたか?
「アップシューズは何でもいい」では、なかなか自分の理想のフォームには近づけません。自分に特性のシューズを選んで、走りやすいシューズを使用する必要があります。今回はそのために、過去に多くの選手からヒヤリングして、短距離走の選手が走りやすいと実感したランニングシューズをまとめてみました。
私のオススメの買い方は店舗で試し履きをしてAmazonで買うことです。そうすれば、サイズ感も正確に把握できて、完全な未使用品を手に入れられます。店頭に置かれている商品は、他の人が試し履きをして、シューズの型が崩れている場合があるので注意しましょう。私は店舗で買ったことはほとんどありません。Amazonで買って、届くのを楽しみに待つのも陸上競技の醍醐味でしょう。
今回はアシックス、プーマ、ミズノ、ナイキ、アディダス、デサント、ニューバランスなど多くのメーカーから選出しました。必ず自分にピッタリの一足に出逢えると思います。
この記事の目次
【ランニングシューズ7選】陸上短距離選手がアップや練習の時に走りやすいと実感したおすすめメーカーとは
1.アシックス『TARTHER JAPAN(ターサージャパン)』約205g
フィット感:普通
私が最も愛用してきたモデルです。ターサージャパンは1983年からシリーズを開始して、短距離走に対する研究時間が最も長いランニングシューズです。
このシューズの特徴は反発性と安定性です。SpEVA(スピーバ)という技術で、ミッドソールで接地の衝撃を吸収して、蹴り出しの反発性を最大限にサポートしてくれます。また土踏まずの部分にTRUSSTIC(トラススティック)という樹脂プレートが搭載されており、シューズ自体のねじれを抑制して安定した走行を実現します。
アシックスが出した最高峰のランニングシューズだと確信しております。是非一度試してみてほしいです!!
2.プーマ『DEVIATE NITRO(ディヴィエイトニトロ)』約250g
フィット感:少しゆったり
サニブラウン・アブデル・ハキーム選手が愛用しているモデルです。「誰でも履けるみんなの厚底」というコンセプトの基、開発された初心者から上級者まで誰でも履けるランニングシューズとなっています。
特徴はソールに埋め込まれているカーボンプレートです。推進力を最大限にサポートするために、重心移動に適した湾曲をしているプレートです。また短距離だけでなく、様々な教に対応していることもメリットです。従来のEVA(ソールの素材)と比較して46%もの軽量化に成功したNITRO Foamミッドソールが、スーパーソフトな接地感と高い反発性、そして超軽量化に成功しました。
高い通気性を実現するためにエンジニアードメッシュを採用しています。長い距離を走っても蒸れないシューズです。より早く走るために作られた最高の一足です。メンズとウィメンズがあります。
3.ミズノ『WAVE DUEL(ウェーブデュエル)』約190g
フィット感:少しタイト
超高反発プレートを採用している短距離走上級者モデルです。ウェーブデュエルシリーズは「スピードを追求したシリーズ」です。短距離のみではなく、フルマラソンまで走れるようにシューズ自体も強固に作られています。
超高反発プレート(ウェーブプレート)はソールの中で、先端が反りかえっているので、接地時のブレーキを無くしてくれます。非常に推進力にアプローチした設計になっていますね。
アウトソール(靴の裏)は母指球部分にかけて、広いグリップ面積を実現しているので、接地時の引っ掛かりが良いです。またクッション性にも評判があり、ソールも比較的に厚く、脚の負担を軽減してくれます。
4.ナイキ『エアズームペガサス37』約265g
フィット感:少しタイト
トレーニングシューズで有名な一足です。短距離選手はこのシューズで走り込み練習を行ってほしいと思います。接地時に反発レスポンスの速いReactクッションを採用しており、蹴り出して脚が前に出るまでがスムーズに行えます。
アウトソールにはパワーが推進力として流れやすいように強固なグリップが配列されています。ランニング中、接地したときに軸を固める際に有効です。
従来のエアズームシリーズより、ソールの厚みを増やさずにクッション性を高めているので、高い位置から接地できるようになります。弾むような感覚でポンポンと走り出せるのが特徴です。
5.アディダス『Adizero JAPAN(アディゼロジャパン)』約225g
フィット感:普通
スピードアップのために作られた、軽量ランニングシューズです。短距離選手のために作られたシューズです。軽量アッパーで、脚に馴染みやすく、通気性も良いモデルになります。
BOOSTクッションは衝撃を吸収して反発するため、無駄な負荷がハムストリングスや大殿筋に掛からないような構造になっています。バネのような反発を感じられるので、スプリントトレーニングに最適です。
ミッドソールが土踏まずを押し上げで、母指球に力が集まるように作られています。そのため、爆発的なスピードをサポートしてくれます。オールウェザー、コンクリートでもガンガン使用できるタイプになります。
6.デサント『GENTEN-RC(ゲンテンアールシー)』約190g
フィット感:普通
ロングスプリンターのトレーニング用シューズです。薄底のソールで地面との距離感が無く、スパイクのようなフラット感が特徴です。デサントは元々、ランニングシューズは作っていませんでしたが、非常に感覚にこだわったシューズをしているように思います。
ランニング中に腰から乗り込むように接地しないと、上手く反発をもらえない構造になっています。つまり、ランニングフォームが悪いとシューズが教えてくれます。地面を蹴るのではなく、地面を押して走れるようにフォームを矯正してくれます。
薄底×高反発ソールで地面からの反発を安定的に推進力に繋げることができます。またノーベル賞受賞素材「グラフェン」をアウトソールラバーに使用しており、グリップ性も再現しています。
7.ニューバランス『HANZO R(ハンゾーアール)』約185g
フィット感:少しゆったり
ターサージャパンの生みの親である三村仁司氏が運営するM.Lab(ミムラボ)が開発したハンゾーのハイスピードモデルです。コンクリートレースを走る長距離ランナーにも使用されています。
反発性と軽量性を高次元で両立したREVLITE Xを搭載したミッドソールがトップスピードの維持を実現します。脚へのストレスを軽減するニューバランス独自のヒール形状がスプリンターの負担を軽減します。
グリップ突起が非常に顕著に配列されているので、地面を捉えたときの感覚が鮮明に感じ取れます。スピード練習に適した一足です。
まとめ
自分に合ったランニングシューズは見つかりましたか?この記事で紹介しているシューズは全て自信を持ってオススメできる製品です。短距離選手はトップスピードとその維持が重要です。
それらを実現するために、ランニングシューズで日々のトレーニングを積み重ねて、ランニングフォームを改善していきましょう!
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