寒い季節がやってきました。実は、陸上競技短距離走100m200m400mは冬場に大会がありません。理由としては気温が低く、筋肉が緊張してしまうので十分なパフォーマンスが発揮できないからだと考えられています。(大阪室内陸上は冬にある)
この冬の期間で短距離走の選手は何をすると思いますか??
そうです。地獄の冬季練習です。
この冬季練習は大会が無い期間を利用して、強度の高いトレーニングを繰り返し行う期間のことを指します。基礎的な補強練習から走り込みまで様々なトレーニング内容を積み上げていきます。きつい練習が続きますが、来シーズンに自己ベストを出すために必死に頑張りましょう。
今回は陸上競技短距離走においての冬季練習の目的について解説していきます。
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この記事の目次
冬季練習の目的①『基礎体力の向上』
陸上競技短距離走においての冬季練習とは基礎体力の向上にあります。例えば立ち幅跳びやメディシンボール投げ、反復横跳びなどの数値化できる能力を様々なトレーニングで強化していきます。
走り込みやランメニューで走り方やフォームの改善を行います。冬季練習では走り込みのイメージが強いと思いますが適正な距離でないと怪我をしたり、運動能力が伸びなかったりします。専門種目に合わせた練習メニューで取り組みましょう。
基礎体力が向上することで、身体能力が成長してタイムに相関します。
冬季練習の目的②『心肺機能の向上』
厳しいトレーニングを重ねるためには回復能力が必要です。それは心肺機能に関係します。血管での酸素の運搬が効率的に行われることによって、疲労物質の軽減ができます。
インターバルやシャトル系の練習を行うことで、持続的に心肺系に負荷を掛けてトレーニングできます。
冬季練習では走り込みやウエイトトレーニングが中心になるので、練習を継続して行うための土台を心肺機能で作り上げることが必要です。
冬季練習の目的③『最大出力の向上』
陸上競技短距離走はマックス値を引き上げる競技です。ここで言う冬季練習とは『反復練習を繰り返して、強い強度の負荷に耐える体づくり』です。
マックス値を引き上げるために、6~7割程度の出力で持続的に練習メニューを回す必要があります。毎日マックス値を狙うような練習をしていると筋肉は疲弊してしまいます。だから、反復練習法を用いて、回数を多く行ってマックス値を伸ばすようにしましょう。
冬季練習の目的④『数値的能力の向上』
冬季練習に入る前に数値的な目標を立てることが重要です。例えば立ち幅跳びで2m50cmを跳ぶことやベンチプレスで70kgを挙げることなどがあげられます。
数値的な目標を持つことで「自己ベスト更新」という目標のプロセスが明確になり、トレーニングモチベーションを下げることなく、練習を重ねられます。
目標をクリアすることで次のステップに進めるので、自己管理という面でも能力の数値化をして、身体能力の向上を狙いましょう。
冬季練習の目的⑤『自信を付ける』
ここからは精神論です。練習時間と練習量の2つを陸上競技に捧げることで、試合の時に自信がつきます。この自信があるかないかで勝負は大きく別れます。
やはり自信がある選手は負けるイメージが無いので、思い切った判断やダイナミックなプレーができます。
この自信は練習を増やすことか自己ベストを更新することでしか養うことができません。
まとめ
今回は『冬季練習の目的とは』というテーマで解説してきました。
是非、自分が冬季練習を頑張る目的を明確にして、目標に向かって努力してください。
必ず報われる日が来ることでしょう!!