本記事では50m走の年齢別平均タイムを知りたい方のために執筆しました。
学校やクラブでのスポーツテストで必ずと言っていいほど存在する50m走。
いったい何秒を出せば、速いのか遅いのか気になりますよね?
今回、記事を執筆しようとした理由は、私が陸上競技短距離走の指導者だからです。
生徒からは「50mは何秒ですか?」「50mでクラスで一番になりたいです!」「50mで平均よりは速く走りたいな」など様々な意見を頂きました。
だから目標タイムを明確にするうえで、50m走の年齢別平均タイムを知っておく必要があると考えたからです。
この記事を最後までお読みいただくことで、スポーツテストで実施される50m走の年齢別平均タイムを知ることができ、自分の目標タイムの設定に役立てることができます。
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この記事の目次
実は50m走のタイムを気にしている子供は多い
スポーツテストは小学生・中学生・高校生で実施されます。
また学校やクラブなど様々なシーンで、運動能力の測定に用いられることが多いです。
だからこそ生徒同士の差がハッキリと分かってしまい、それをコンプレックスに感じる子供たちが多くなっている現状です。
これは50m走に限った話しではありません。
立ち幅跳びやシャトルラン、握力計測なども生徒同士の比較対象となってしまします。
本記事ではスポーツテスト50m走の年齢別平均タイムを紹介すると同時に、50m走で速く走るためのコツと練習法歩を記事の後半で解説しています。
是非、最後まで楽しんでいってくださいね!
スポーツテストを取りまとめている国家機関とは
スポーツテストを取りまとめている国家機関は文部科学省です。
そして、このスポーツテストの正式名称は「新体力テスト」と呼ばれています。
文部科学省では昭和39年以来、体力と運動能力の調査を実施しており、国民の運動能力の現状を明確にしています。
この新体力テストは、今後の日本国内でのスポーツ活動の指導と行政上の基礎資料として広く活用されています。
実は新体力テスト平成11年度からスタートしました。
それまでの体力と運動能力の調査は、国民の身体の変化やスポーツ医学スポーツ科学の進歩、高齢化の進展等に関する情報が不十分でした。
だから、これまでの体力と運動能力の調査を全面的に見直して、平成11年度から現状に合った新体力テストとなったのです。
文部科学省では「新体力テストの理解が深まり、新体力テストが有意義に活用され、ひいては21世紀の社会を生きる人々が心身ともに健康で活力ある社会を営んでいくことを期待いる」と述べています。
50m走のルールとやり方
基本的な50m走のルールとやり方を説明します。
まずスタートラインとゴールラインは5cm幅の石灰粉でラインを引きます。
1レーン当たりの幅は125cmです。つまり125cmの間隔の中で走ることになります(曲線や折り返しは禁止)。
最後にゴールラインから更に5m先に1本線を引き、55mを走り切る意識を持たせます。
タイム計測については、スタートライン後ろから走り出して、ゴールラインを体の胴体が通過する瞬間に計測を行います。
スタートのやり方については、スタンディングスタートで行い、スタートの合図は「位置について」と「用意」の後に、音または声を発すると同時に旗を下から上に振り上げて実施します。
記録は1/10秒単位で、1/10秒未満は切り上げて計測します。測定回数は1回です。またスパイク類の使用は禁じられています。
スポーツテスト50m走の年齢別平均タイム
本記事では令和4年(2022年度)実施政府統計の総合窓口(e-Stat)の情報を引用させて頂きました。
年齢別の平均タイムを知ることで現状を把握して、更なる運動能力向上に活かしていきたいですね。
それでは早速、ご紹介していきます!!
小学生
◆小学1年生(6歳)
平均タイム → 11.47秒(参考標本数:1091本)
速いタイム → 11.1秒
遅いタイム → 12.0秒
◆小学2年生(7歳)
平均タイム → 10.59秒(参考標本数:1102本)
速いタイム → 10.10秒
遅いタイム → 11.40秒
◆小学3年生(8歳)
平均タイム → 10.13秒(参考標本数:1099本)
速いタイム → 9.50秒
遅いタイム → 11.00秒
◆小学4年生(9歳)
平均タイム → 9.70秒(参考標本数:1115本)
速いタイム → 9.10秒
遅いタイム → 10.70秒
◆小学5年生(10歳)
平均タイム → 9.30秒(参考標本数:1122本)
速いタイム → 8.70秒
遅いタイム → 10.50秒
◆小学6年生(11歳)
平均タイム → 8.94秒(参考標本数:1119本)
速いタイム → 8.40秒
遅いタイム → 10.20秒
中学生
◆中学1年生(12歳)
平均タイム → 8.37秒(参考標本数:1374本)
速いタイム → 7.80秒
遅いタイム → 9.60秒
◆中学2年生(13歳)
平均タイム → 7.83秒(参考標本数:1336本)
速いタイム → 7.40秒
遅いタイム → 9.40秒
◆中学3年生(14歳)
平均タイム → 7.49秒(参考標本数:1393本)
速いタイム → 7.00秒
遅いタイム → 9.10秒
高校生
◆高校1年生(15歳)
平均タイム → 7.54秒(参考標本数:1411本)
速いタイム → 7.10秒
遅いタイム → 9.20秒
◆高校2年生(16歳)
平均タイム → 7.34秒(参考標本数:1403本)
速いタイム → 6.80秒
遅いタイム → 8.90秒
◆高校3年生(17歳)
平均タイム → 7.27秒(参考標本数:1429本)
速いタイム → 6.60秒
遅いタイム → 9.70秒
50m走を速く走るためのコツと練習方法を解説
ここからは50m走の平均タイムを理解したうえで、どうやったら速く走れるのかについて解説していこうと思います。
やはりどんな子供たちでも平均タイム以上では走りたいですよね。
だから、本記事では簡単に足を速くすることができる練習方法を3つだけお伝えしようと思います。
1⃣練習方法『その場足踏み切り替え』
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この練習では走っているときの体幹を鍛えます。
どうしても50m走のゴール手前で、腕振りがバラバラになったり、足が後ろに流れたりしてしまします。
そんな時に必要な練習が体幹トレーニングです。
体幹を鍛えることで走りを安定させて、最後までブレないフォームを作ることができます。
2⃣練習方法『スウィングウォーク』
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この練習は腕振りをダイナミックにして、フォームを大きくする練習方法です。
どうしてもチョコチョコ走ってしまう子供たちは非常に歩幅が狭く、なかなか前に進むことができません。
この歩幅のことを陸上競技短距離走ではストライドと言います。
腕振りを大きくして、それに連動して下半身も大きく動かせるようにスウィングウォークをやってみましょう。
3⃣練習方法『スピードスキップ』
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走りの回転数をアップさせる練習方法です。
この走りの回転数を陸上競技短距離走ではピッチと言います。
このピッチを上げることで足の回転数を上げて前に進むことができます。
速く走るために必要な能力はストライドとピッチなので覚えておきましょう。
まとめ
本記事では新体力テスト50m走の年齢別平均タイムと速く走るためのコツと練習方法を紹介してきました。
今のタイムは平均値と比べてどうでしたか??
平均値より速ければ嬉しいですし、遅ければ少し練習しないといけませんね。
50m走の記録は様々なスポーツの指標になるので、マストで伸ばしたいです。
速く走れるということは大切な場面で強い武器となります。
本記事を参考にして多くのアスリートが今以上にスポーツを楽しんで頂ければ幸いです!
ありがとうございました!