「ストライドもピッチも両方とも伸ばしたい!」
こう考える選手は短距離をしていれば全員当てはまります。
ただ身長や体重、個人の能力によって『ストライド型』と『ピッチ型』に分けられてしまっているのも現状です。
しかし、私はそのようなタイプ分けはする必要がないと考えています。
なぜなら、それら二つを極めてこそのトップスプリンターだからです!!
ストライド型のサニブラウン選手やケンブリッジ選手はピッチが非常に速いです。ピッチ型の桐生選手や山縣選手はストライドが大きいです。
「自分は〇〇タイプだから」といった決めつけで競技に取り組むと、自分の可能性や視野を狭めてしまいます。
ストライドもピッチも同時に強化したい。
どちらかに専念するとどちらかがおろそかになる。
中間疾走で前に出たい。
私自身も、この課題は今でも解決できません!!
短距離選手としては永遠の謎であり、課題と言っても過言でないと思います。
それは、走りとしての精度を少しずつ上げていくことしかできないからです。
私はこの地道で華のない努力こそが陸上競技の大きな魅力の一つに感じます!!
今回はストライドとピッチの両方ににアプローチできる練習を紹介します。
重心の移動距離(ストライド)と回転数(ピッチ)を両方とも伸ばすにはどうすればよいか??
この課題をテーマに今回は解説していきたいと思います!!
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この記事の目次
ストライドとピッチで意識するポイントについて
今回、私が紹介するトレーニングは「ジャンプ乗り込み」と「クイック切り替え」となります。
「ジャンプ乗り込み」では高い位置から地面をとらえるトレーニングです。
高い位置から反発エネルギーを地面からもらうことで、スウィング脚が遠くまで運ばれます。
ジャンプ中に自分の走りは「どれだけ脚が上がっているか?」また「どこで接地したら衝撃が頭から抜けていく感覚があるか?」などのフォームの確認もできます。
「クイック切り替え」では、純粋にピッチを上げて神経系に負荷をかけるトレーニングです。
まずは動画をご覧ください。
このトレーニングで課題テーマ解決のための3つのポイントを解説していきます!
高く蹴り上げる
できる限り高く遠くに蹴り上げることが大切になります。
それは一歩当たりの脚力を強化するためです。
また、空中では足を高く上げることによって位置エネルギーを大きくした状態で、地面から垂直に接地することが求められます。
脚力が向上してミニハードルの間隔が狭く感じたら、広げてドンドンストライドを伸ばしていきましょう!!
大きなエネルギーを扱うためにはどうすればよいかを考えてトレーニングしましょう。
空中で切り替える
ピッチの向上で大切なのは、やはり脚の切り替え速度です!
それが片方の足が地面に着いた状態で行われていたり、脚が後ろに流れた状態で行われていたりすると、速度が落ちてしまいます。
最初はゆっくりとした動作でも構いませんので、空中で切り替えをするクセをつけていきましょう。
そうすることでスウィング脚が少しずつ速く出てきてくれるようになります!
ピッチは単純に素早い動作をすることではなく、素早い脚の切り替えのことです。
回収と反発
ピッチとストライドは言い換えれば「回収」と「反発」です。
「回収」というのはハムストリングスがお尻について前方向にスウィングする力のことです。
「反発」というのは接地した時に足首から伝わる力のことです。
これらをミニハードルの区間でアクセントをつけながら乗り込んでいきましょう。必ずスパイクを履いたときに変化を感じられます!
同時、複数のことをする必要はないです。一つ一つの動作を丁寧に確認しながらトレーニングしていきましょう!
他の練習動画はコチラから
まとめ
今回は「重心の移動距離(ストライド)と回転数(ピッチ)を両方とも伸ばすにはどうすればよいか??」というテーマで解説してきました!
この記事での課題
・高く蹴り上げる
・空中で切り替える
・回収と反発
きーちゃん