150m×3というメニューは短距離をやっている選手なら数え切れないほど繰り返していると思います。
このメニューには深みがあると思います。
それはコーナーからの遠心力を、気持ちよく感じながら走ることができるからではないでしょうか。
そして、マックススピードを保ちつつ、本数をできるから人気があります。
またコーチ目線で考えると、直線で選手を観ることができるので、指導にムラがなく、全員を観ることができます。
私自身も150mという距離に対して、適正な本数と設定タイムを付けて良く練習しています。
メニューで困ったら、とりあえずできるメニューでもあります。万能ですね。
今回は「分割走」というトレーニングメニューをします。
この練習は400mスプリンターのためにある練習といっても過言ではないです。
どのような練習かというと。
一言で言えば、「理想のレースプランに近づける」メニューです。
トラック一周をする上で必要なスピードや体力、そして展開について、自分のイメージとすり合わせることができます。
方法については非常にシンプルです。
1本目スタートから150m地点。
2本目150m地点から300m地点。
3本目250m地点からゴール。
この3本をウォークつなぎで行います。
各区間、各コーナーをどのようなスピードやイメージで通過するかの検証を繰り返します。
1本1本がフレッシュな身体で走れるので、試合当日をイメージして走りましょう。
冬季練習でもシーズンに走ってから、レースプランを組み立てなくても大丈夫なように、日ごろから取り入れると面白いですね。
また、ライバルや仲間と一緒に行うことで、外的要因にも惑わされないような走りをすることができます。
400mのポイントは自分のレースをすることです。
他者にペースを支配された時点で負けてしまいます。
自分のスピード感を身体にしみ込ませて、大胆かつ繊細なレースを心がけましょう。
自分に適したプランが必ず存在します。
それをこの分割走で身に付けていきましょう!!
最近、アシックスのエフォートで走っています。
高校1年生の時に買ってもらったスパイクです。
今もなんとか履けています。プレートがフニャフニャなのでケガしにくいんですよね。
冬季練習は故障が増えてくるので、こういった初心者モデルのスパイクを採用してもいいかもしれませんね。
1本目の意識はストレートでまっすぐ遠くを見ながら走ることです。
視線のブレを抑えてくれます。
400mを最短距離でゴールするためにはクネクネ走っていては、距離自体が長くなってしまいます。
私は第3コーナー目掛けて一直線で走ることをイメージしています。
もう一つは、コーナーに吸い込まれるような感覚も持って走ります。
2本目は再加速です。
バックストレートでのトップスピードを維持させながらも、ギアチェンジしていきます。
この場面で周りの選手との差が広がったりしてしまいます。
なるべく、コチラが有利にレースを進められるように、前に出ることは必須条件になります。
3本目では、腕で前に進むイメージを付けます。
腕の振りによって、生じる推進力で、腰がゴールに引っ張られているような感覚が生まれます。
この疲労困憊場面で、腰が落ちたり、脚だけが先行しないように腕で進みましょう。
ポイントとしては、肩周りをリラックスさせて肘を基点に縦に振ることです。
ガムシャラに振るのではなく、丁寧に刻むことを頭に入れておきましょう!
今回はエンディングを撮り忘れてしまいました。
次からは気を付けます!
そして、今後とも陸上トレーニングスクールをよろしくお願いします!!
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