陸上短距離400mはとにかくラスト100mがきついです。
そのラスト100mをいかに効率よく重心移動できるかが勝負の分かれ目になることでしょう。
パワーロスの少ない走り方をすることによって、大幅な減速を抑えて走ることができます。
ピッチやストライドを維持したままゴールできるのが理想です!
そのために、編み出された走り方が【ギャザー】です。
ギャザーとは集めるという意味です。
パワーを中心に集めて、分散しないようにする技術ですね。
100m200m400m或いは全ての種目に繋がるテクニックだと私は考えています。
ギャザーを体得することで、パワーロスの少ない効率的な走りを身に付けられます。
ギャザーでパワーを集めるポイントはお腹の前です。
腕振りをしたときに両手が重なるタイミングですね。
ここにドッヂボールくらいの大きさの球体をイメージして走ります。これがパワーポジションです。
走りの中で、身体の軸を維持するポイントになります。
このパワーポジションがズレると軸がズレて、無駄なエネルギーを消費して走ってしまうことになります。
腕振りをしたときに両手が重なるタイミングとは、脚が入れ替わる(切り替わる)瞬間です。
片方の足が地面に接地して、地面を蹴り込み推進していくタイミングです。
この時にパワーポジションを作って、体幹を固めることで、地面からの反発を利用した走りができます。
ラスト100mで動きがバラバラになってします原因は、このパワーポジションが維持できていないからです。
片方の足が地面に着いているときは、一本の軸を腕振りで制御できるといいですね。
パワーをお腹の前に集めて、推進していくことで効率的な走りをすることができます。
地面を押すということは、パワーポジションを作って重心移動するということです。
実際に走ってみます。
第4コーナー出口で、腕でリズムをとってお腹の前にパワーを集めるように走ります。
これはどの種目の後半ラストも同じ意識です。
脚を切り替えたタイミングで、ギャザーをします。
この時に一本の軸を固めるイメージです。
接地したときに足首や膝、腰が潰れないように注意です。
ギャザーを継続して、スピードを維持します。
後は腕振りのタイミングでリズムをとって、重心移動させるだけで勝手に進むようになります。
後半ラストは走りの自動化がカギになってきます。
腕振りがバラバラになると推進力がバラバラになるので、パワーロスが生まれます。
パワーは進みたい方向に一転集中で向けるのが理想です。
ギャザーをすることで、接地時に軸を固めることができます。
軸が固まると、地面からの反発をもらって推進できるようになるので【ギャザー】オススメです。
今回は400mの必須技術について説明してきました。
是非、レースで活用して、周りのライバルに勝ち切ってください!!
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