スパイクのピンの位置について考えたことはあるでしょうか??
加速がスムーズにいっていない選手は、このスパイクピンの配列を考えると良いでしょう。
スパイクのピンはつま先から母指球や小指の下くらいにかけて配列されています。
つまり、踵(かかと)で接地したらピンのない場所になってしまったり、つま先で接地したらピンが鋭角に入りブレーキになったりしてしまうということです。
理想の加速をするためにはピンがタータンに刺さりやすく抜けやすい位置で接地してあげることだと考えています。
レース後半で脚が急に重くなることがある。
親指の爪が内出血してしまう。
速い選手とスパイクを履いたときの接地音が違う。
私自身も、短距離走を始めて一番最初に買ったスパイクがエフォートというスパイクでしたが、すぐに内出血して、しばらく履けなくなってしまいました。
「短距離はスパイクで走れなくなるのが一番辛い」
と心から痛感しました。
現在ではミズノ、アシックス、ナイキ、ニューバランスなど多くのバラエティー豊かなスパイクが出てきている中で、やはりスパイクを履きこなせている選手は少ないと思います。
今回は正しくスパイクで加速するための動きづくりを紹介していきます。
なぜ、ブレーキ接地になってしまうのか??
この課題をテーマに今回は解説していきたいと思います!!
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この記事の目次
加速ポイントで接地するには
今回、私が紹介するトレーニングは「切り替えしホップ」と「スキップ」となります。
「切り替えしホップ」では、足首を締めて、両足でついた瞬間、母指球を中心に足の裏全体で接地するトレーニングとなります。
つま先でも踵でもなく、母指球で地面をとらえられるようにしていきます。
「スキップ」では、つま先接地の選手に対してのトレーニングです。
脚の裏全体で、乗り込んで接地する感覚を身に着けるために、あえて踵から乗り込むようにします。
そうすることでブレーキになる危険だけ防げるようにしていきます。
まずは動画をご覧ください。
このトレーニングで課題テーマ解決のための3つのポイントを解説していきます!
まっすぐ弾む
刺さりやすくて抜けやすい接地は必ず真上から弾んでいく必要があります。
走することによって純粋に接地時間が大幅に短縮することができます。
私は高校時代、ベタ脚走法だった時期があるので、ピンのない踵で腰が落ちた状態でベタベタ走っていました!!
腰やハムストリングスに余分な負担を与える走りはタイムロスとケガの原因に直結します!!
自分の筋肉だけではなく、地球(地面)からの力を借りて走れるのが理想的です。
そのためにまずは、地面から垂直にまっすぐ弾むことのトレーニングをしていきましょう。
自分のスパイクのピンの配列を確認して、どこで刺されば早く抜けるだろうかをもう一度考えてみましょう。
つま先で接地しない
つま先で接地することを防ぐために有効的なトレーニングで有効なのがスキップ動作です。
ただ、このスキップ動作には先ほどから説明している踵の接地と矛盾してくる箇所があります。
それは、踵で接地するとベタ脚走法となり腰が落ちてしまうということです。
しかし、スキップ動作の素晴らしいところはベタ脚の接地ロスを埋めてくれる推進力で進めることです!!
確かに、腰は落ちてしまいますが、ブレーキ防止のためにぜひ実践してみてください。
踵から前に乗り込むことを意識しましょう。また、足首も地面に着くときに緩まないように。これでブレーキ接地は卒業です!
腰を大きくひねる
スキップ動作のとして利益として腰のねじれを使ってストライドを広げることができます。
普段のスプリント練習では速いスピードの中で身体を動かしているので、腰のねじれについて意識することは難しいでしょう。
このトレーニングの中では、肩のラインと腰のライン(正面から見たとき)が対角線上で交差するように意識して大きな走りを身に付けられるようにしましょう!
腰のひねりを使ってストライドを伸ばしていこう!ただ、腰が大きく落ちてしまうことには注意してください。
他の練習動画はコチラから
まとめ
今回は「なぜ、ブレーキ接地になってしまうのか??」というテーマで解説してきました!
この記事での課題
・まっすぐ弾む
・つま先で接地しない
・腰を大きくひねる
きーちゃん