短距離をしていたら、「腕振り」を工夫している選手は多くいると思います。
しかし、なぜ腕振りが走ることに対して重要かということを知っている選手は多くないでしょう。
走りの基盤である下半身に意識を集中しすぎて、上半身の動きをおろそかにしていないでしょうか?
私は腕振りを変えて劇的にタイムが伸びました!!
400mのタイムは見違えるほどの変化がありましたね!!
具体的に腕振りがスプリントにもたらす影響が理解できていれば、今後の練習への取り組み方も変わってくると思います。
競技力の向上に必要なことは、きついトレーニングをしたり、科学的なトレーニングを取り入れたり、情報を鵜呑み(うのみ)にしたりすることではありません。
最も重要なことは「そのトレーニングにどのような効果があり、それが結果にどう結び付くかを考える能力」です。
今回はそれを踏まえて腕振りについて解説していきたいと思います!!
肩周りの可動域が小さい。
疲労してきたら腕が振れなくなる。
もっとダイナミックな走りを手に入れたい。
基本的になぜ腕振りが走りに大きな影響を与えるかということについては、「両手を後ろで組んで、腕振りなし」で走ってもらえば分かると思います。
全くストライドが伸びずに、走りのリズムもとれないことでしょう。
整体師の資格を持っているので分かるのですが、肩甲骨の柔軟性は陸上競技に限ったことではなく、全てのスポーツに必要とされている分野となっております。
次にどのように速く走るための腕振りをしたらよいかを考えていきます。
結論から言うと腕振りは「肩甲骨で行い、鎖骨で振る」ということが答えになります。
理由としては肩甲骨で上半身を動かすことによって腕、肩、胸の筋肉を連動させることができるので、疲労を分散させることができます。また、多くの筋肉群を使うことでより大きなエネルギーを扱うことができます!
鎖骨で振るというのは意識の話しです。筋肉を意識すると動きに力みが生まれますが、骨を意識することで腕振りに力みがなくなります。そして、鎖骨は肩甲骨と密接な関係があります。鎖骨を振るイメージで腕を振れば、肩甲骨の動きも感じられるでしょう!
今回はこの肩甲骨の可動域を広げるトレーニングをご紹介します!
なぜ、肩甲骨の可動域がダイナミックな走りを実現させるか??
この課題をテーマに今回は解説していきたいと思います!!
新常識!全国のスポーツキッズの頼もしい味方『12才までのカルシウム効果forジュニアアスリート』
この記事の目次
肩甲骨の可動域を広げるためには
今回、私が紹介するトレーニングは「肩甲骨回しウォーク」と「肩甲骨スキップ」となります。
「肩甲骨回しウォーク」では、肩甲骨自体で円を描くように刺激を与えて、柔軟性を高めます。
純粋に可動域を広げるには回す動作が最適です。
「肩甲骨スキップ」では、肩甲骨の瞬発性を高めます。
原理としてはゴムと同じで引く力が強ければ、飛んでいく力も強くなります。
スキップで生まれたエネルギーを腕振りによって推進力に変換していくトレーニングとなります。
まずは動画をご覧ください。
このトレーニングで課題テーマ解決のための3つのポイントを解説していきます!
肩甲骨を締める
肩甲骨は腕が前に出たときに開き、後ろに引いたときに締まります。
そのアクションを大きくすることにより、下半身の動きも大きくなります。
腕を振ったときに、肩甲骨の開きと締まりを意識するとアクセントのある走りができるようになります。
手を外側から引っ張られているイメージで大きく動かしましょう!
パワーポジションの意識
パワーポジションとは最もエネルギーを必要とする場所のことです。
走りの中ではスピードの変化が起こる接地した瞬間とも言えます。
肩甲骨を動かす動作の中では、腕を振ったときに重なるお腹の前くらいにパワーポジションがあるので意識してみてください。
パワーポジションを意識して反発を受け止めて、腕振りで推進力に変えましょう!
肩甲骨のバネ
肩甲骨にも移動息があるように限界があります。
その限界付近にはゴムと同様に強いエネルギーが眠っているのです!
だから、可動域を広げて大きなバネで、下半身の動きにつなげていくことが重要視されます。
肩甲骨の可動域の先に大きなパワーが眠っています!
他の練習動画はコチラから
まとめ
今回は「なぜ、肩甲骨の可動域がダイナミックな走りを実現させるか??」というテーマで解説してきました!
この記事での課題
・肩甲骨を締める
・パワーポジションの意識
・肩甲骨のバネ
きーちゃん