今回、最も重要なテーマの1つが接地した膝の角度です。
ということで始めていきましょう!!
短距離種目(100m、200m、400m)にとって、大切な局面はスタートです。
スタートダッシュで失敗しると、その後の局面では、スタートダッシュの失敗を取り戻すために走らなければなりません。
これは短距離選手としては致命的な失敗となります。
如何にスタートで先行して、周りの選手より大きなアドバンテージを得られるかということが重要な勝因になってくるでしょう。
自分のレースで走り切るためには1着でゴールすることが条件となります。
この条件を満たすためにスタート局面があるといっていいでしょう。
走りのアドバイスを受けるときに「骨盤」というワードを聞くことがあると思います。
私は腰に入っている走りを安定させる装置のように考えています。
この骨盤の角度が海外の選手は縦向きで、日本人は横向きです。
これは椅子の文化と正座の文化の違いらしいです。諸説あり。
縦向きは脚が流れにくいですが、横向きは脚が流れやすいです。
だから、元々腰が入っている海外の選手は有利ですね。
日本人は意識しないと腰の入った走りができません。
↓腰が抜けた状態です。
お腹を前に突き出して、お尻を締めて、胸を張る。
上から吊られているようなイメージを持ちましょう。
↓腰が入った状態です。
骨盤を有効活用したスタートについて説明します。
クラウチングスタートで、[set,,,]のタイミングで腰を上げます。
その時に、骨盤の向きは地面に向かって、潜り込むような角度になっています。
そして、雷管が弾けで一斉にスタートします。
その瞬間に、骨盤が少しずつ起き上がり、倒れ込む勢いで前に加速していきます。
ポイントは一歩目を踏む出すというより、骨盤を押し出すイメージです。
脚を動かすのではなく、脚の付け根からダイナミックに動かすことで、素早いスタートが切れます。
スタートは脊髄反射なので、脊髄から一番遠い脚を動かすより、一番近い骨盤を動かしましょう。
スタート局面では、前に倒れ込むように地面から見て45度の上半身の角度をキープしましょう。
倒れ込みを利用して前に進んでいきます。
そして、1歩目の膝の角度は90度にしましょう。
理由は脚を180度で考えた時に、残りの90度で地面を押すためです。
この膝の角度が120度や150度になってしまうと、地面には60度分や30度分のパワーしか加えられなくなってしまいます。
今後は骨盤主体、つまりコアで走れるようになると、リラックスしてスタートで先行できるようになります。
是非オリジナルのスタートダッシュを探してください!!
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