陸上競技短距離走において「ストライド」という言葉を聞いたことがあると思います。
このストライドはタイムを左右する重要な要素となります。
特に100分の1秒を争う短距離走ではストライドを伸ばすことで、自己ベストを更新することができます。
今回はストライドが伸びない原因を解説して、競技力の向上につなげていきたいと思います。
そもそも「ストライド」とは何でしょうか?
ストライドは距離のことを指します。
そして、この距離とピッチ(回転数)の掛け算が速さ(スピード)となります。
つまり、このストライドを伸ばすことによって、スピードに直結するということです。
そして、その距離は「1歩あたりに重心が移動した距離」を指します。
よく「歩幅」と勘違いされやすいですが、歩幅ではありません。
歩幅であれば、大股歩行のような態勢で走ることが理想とされてしまうからです。
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この記事の目次
どうすればストライドが伸びるのか
なぜストライドを伸ばす必要があるか
ストライドを稼ぐことができる瞬間は、空中にいる時間です。
スプリント状態の人間は、空中で移動するからです。
だから、接地時間を短くして滞空時間を伸ばすことで、ストライドが伸びてきます。
地面に足が付いている状態では、人間は実質的には進んでいません。
ストライドを伸ばすポイント
ストライドは股関節の筋力で決まります。
つまり、股関節周りの筋群で大きなパワーを地面に加えることで、得られる反発力が重要です。
地面と反発することで滞空時間が伸びて、ストライドも伸びます。
だから、股関節の柔軟性はストライドにさほど関与しません。
大切なのは筋力です。
ストライドを伸ばす練習方法
まずは腰の高さくらいのハードルを用意します。
ここでハードル歩行のリズムステップを行います。
膝の位置を高く上げることで股関節の筋群を大きく動かせます。
ストライドを伸ばすトレーニングメニューは様々ありますが、膝の位置を高くすることは共通認識として考えましょう。
スプリント動作でも、腰が乗り込めていないと膝が曲がって地面に強いパワーを加えられません。
だから、着いた脚の上に腰が乗り込むように、弾みながら接地します。
母指球で地面を捉えることで、地面に最も強いパワーを掛けられます。
この時に、つま先でブレーキ接地にならないように気を付けましょう。
ストライドを伸ばす練習のメリット
今回のハードル練習では360度股関節を鍛えることができます。
可動範囲が広ければそれだけ、大きな筋力を利用して、脚を操作することができます。
是非、日ごろのトレーニングに取り入れてください。
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