「足首を固める」ことや「地面を押す」ことを記事にしてきましたが、実際どのような練習をしたら良いのでしょう?
この二つは走りの局面で大きなパワーを生んでくれる重要な要素となります。
流れとしては「固めた足首で地面を押す」ということになります。
しかし、全力疾走の中でこれらを意識して完ぺきにこなすことは難しいです。
特に400mやハードル種目の選手がゴールまでの区間で、どれだけ意識を保っていられるでしょうか?
試合時は全て意識を自動化するために日頃の練習から考えて取り組むことが重要です。
何度も反復練習を行って、身体に動きを刷り込ませていきましょう!
・足首が緩んでしまう。
・押した分の反発が返ってこない。
・一歩の強化をしたい。
課題が克服できなかった場合のデメリットを話します。
まず、足首が緩んだ場合、つま先の部分で接地してしまい、ブレーキ接地となってしまいます。
スパイクのピンの配列を考えて、母指球で地面を捉えるためには、足首を締める必要があります。
人間の身体は、前進するために身体の後ろの筋肉を使い、後進するために身体の前の筋肉を使います。
大腿四頭筋に負荷がかかっている選手は、後進する筋肉で無理やり走っているので注意しましょう!
また、地面を押せないということは、接地時の衝撃がどこかの関節で止まってしまっています。
多くの場合は腰が曲がってしまって、そこから減速を迎えているでしょう。
地面を押すということは、足の裏で地面に力を加えて、その反発を一本の棒で受けるという意味です。
自分を一本の棒に見立てて、最もバウンドできるイメージを付けましょう!
今回は正しい地面の押し方について解説していきます!
地面を押すとは??
この課題をテーマに今回は解説していきたいと思います!!
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この記事の目次
強い地面からの反発をもらうためには
今回、私が紹介するトレーニングは「カカトウォーク」と「クネクネウォーク」となります。
「カカトウォーク」では、足首を締めて歩くことで、走っているときに緩まないようにイメージを付けます。
「クネクネウォーク」では、腰や肩でしっかり地面に力を加えられるように身体に覚えさせます。
まずは動画をご覧ください。
このトレーニングで課題テーマ解決のための3つのポイントを解説していきます!
足首を固める
足首を90度より締めることで走りの中でも緩まないようにします。
足首を締める筋肉は脛(スネ)の部分にあって、前脛骨筋と呼ばれています。
踵(カカト)で歩いても腰が落ちないように、手で補正しながら歩くこと重要です。
前脛骨筋に刺激を与えて緩まない足首を作りましょう!
限界まで足首を締めた状態で歩きましょう!
肩で地面を押す
この動作では肩で片方の肩で円を描くように歩いていきます。
円の最も下に来た時に、腰の位置をキープして肩で地面に力を加えます。
やはり、加える力が大きいほど跳ね返ってくる力も大きいです。
ボルト選手やサニブラウン選手は頭の位置は変わらずに、肩の位置は大きく動いています。
肩で地面を押して走っているからなのです。
腕振りの時に、腕を下に振ったら勝手に肩も落ちます。そのイメージを強調していきましょう!
絞り出すように
腰は脚の付け根です。
脚を動かしているだけでは、ストライドは伸びません。
よって、腰、つまり骨盤から脚は始動しているのです。
骨盤が大きく前に出るように腕のスウィングと一緒に引き伸ばしていきましょう!
陸上競技は脚だけで走るものではありません。
自分の身体全体を使っていかに大きなパワーを出せるかを考えてトレーニングしていきましょう!
腰から始動できるような走りを目指しましょう!
他の練習動画はコチラから
まとめ
今回は「地面を押すとは??」というテーマで解説してきました!
この記事での課題
・足首を固める
・肩で地面を押す
・絞り出すように
きーちゃん