ハードルの1台目をアプローチといいます。
その1台目をクリアしないと、その後のハードリングに悪影響を及ぼします。
アプローチをスムーズにクリアすることで、ライバルに1台目から差を付けられるようなレース展開を目指しましょう。
アプローチで気を付けたいことは「詰まり」と「歩幅が合わないこと」です。
詰まりは、ハードルのすぐ近くで跳び越えてしまうことです。
歩幅が合わないことは、ハードルに歩幅を合わせてしまって、ハードルの手前でちょこちょこしてしまうことです。
どちらもスピードダウンに繋がってしまう動作なので克服していきたいですね。
アプローチで最も重要なことは、加速しながら1台目を越えることです。
ハードル種目は1台目までしか前傾して加速することができません。
つまり1台目までにトップスピードを迎えなければなりません。
そのためにアプローチは流れるように、スムーズにクリアしていくことが必要とされます。
ハードル選手でよく起きているトラブルは、空中で体が浮いてしまうことです。
ハードルが来たから跳んで、身体が浮いて、接地が遅くなってタイムロスが生まれます。
ハードル種目の場合、空中にいる時間はロスタイムです。
どうすればハードリング時間を短くできるかを考えていきましょう。
なぜ身体が浮いてしまうか?
それはハードルの近くで踏み切って(跳んで)いるからです。
ハードルの近くで踏み切ることで、身体とハードルとの間隔が狭くなり、上に跳ばないと越えられなくなります。
無駄に高く跳んでいる選手は、踏切位置がハードルと近すぎるということですね。
身体が浮くと、接地の時に前のめりになって、ブレーキになってしまいます。
ハードルを跳び越えてからの1歩目がつまずいたような感覚になります。
またディップをかけることによって、上半身を制御することができます。
上半身を上からかぶせることによって、空中で上半身がバラバラになることを防ぎます。
ハードルから離れて踏み切ることで、ハードルを越えてから接地のタイミングで腰が入ったようなイメージが付きました。
接地はハードルの近くで着地することが理想ですね。
ポイントは、遠くからハードルを跳ぶ、ディップ、ハードルの近くで接地することです。
これさえできれば、ハードル1台目のアプローチで失敗する確率はかなり減ります。
そして、加速した状態で2台目3台目へと繋げられるでしょう。
自分のトップスピードを迎える位置を計って、踏み切る位置をあらかじめ決めておきましょう。
そうすることで、試合当日に焦ることなくアプローチをすることができます。
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